自己実現を求めるならば、利他精神が重要です!

【取らんと欲する者は先ず与えよ】

この言葉は、老子の名言ですね。

同じような事をキリストも言ってます。

【与えよ、さらば与えられん】

素晴らしい言葉ですね(*^^*)

これは国家と民衆との関係とか神と人との関係とかに対してのみ該当するのではありません。

このことは、映画「グラン・トリノ」でも、素晴らしく表現されてます。
興味のある方は、是非ご覧になることをオススメいたします。

さて、この言葉の意味を簡単に言うなら「利他精神」。

純粋に相手を思う気持ちから生まれる精神ですね。

この「利他精神」こそが、自らが欲する未来を得るため、即ち「自己実現」するために、必要不可欠な要素なんです。

世の中で良く耳にする

「あなたのために言ってるの!」

というのは全くこの精神からかけ離れています。

相手のためという言葉を隠れ蓑にした自分のための言葉ですからね。

世の中には「かまってちゃん」というのがいます。

そういう人は、自分の凄さをアピールしたがる傾向があります。

 →自分がどれだけ優秀か見せたがる
 →自分が出した成果を見せたがる
 →知ったかぶりをする
 →指導者でもないのに教えたがる

などなど。

これは強烈な「承認欲求」の現れです。
子供がこういう傾向を持っているのは発育段階において必要不可欠ですが、大人になってこの状態だと非常に大きな問題となります。

また、「自分が与えたんだから相手も返してくれて当然!」という「ギブアンドテイク」の考えは「利他精神」ではありません。

「利他精神」ってのは、「テイク」のあるなしに関係なく「ギブ」することですから。

さて、自己実現のために必要なことは、

・現状を明確にし(現在の自分自身を知り)
・ゴール(目的)を明確にし(求める未来の自分を知り)
・ゴール到達に必要な課題を明確にし行動を起こす

ですね。

これは絶対必要条件です。

これを当たり前に実行できるならば、自己実現の可能性は非常に高くなります。

しかし、残念なことに余程のエネルギーがないと、これだけで自己実現を果たすことは困難です。

当たり前のことですが、私達の生活は自分だけで成立させることはできません。

・大地がなければ生きられない
・大気(空気)がなければ生きられない
・食料(他の生き物)がいなければ生きられない
・社会システムがなければ生きることは困難になる
・社会システムに従事する人がいなければ生きることは困難になる

そして、私達も社会システムを成立させるために一役担っています。

意識せずとも相互に支えあうことで社会システムが成立しているということです。

さて、このように私達を支えてくれている存在が、自己実現への協力者となったらどうなるでしょうか?

これは自己実現に必要なエネルギー負担が、分散されることを意味しています。

つまり、自分だけで自己実現をするよりも、自己実現の可能性が高まるということです。

この協力者の存在は、私達が認識できることに限定されません。

「あいつはやたらと運が良い!」

という人を見かけませんか?

運と表現していますが、私達が認識できない事象をそう表現しているだけです。

さて、この協力者が自然と現れる状況こそが、自己実現の可能性を極めて高める重要な要素となるということです。

このために必要な事こそ

【利他精神】

です。

損得を顧みず他者のために尽くせる存在を認識したときに、人の心は打たれるようにできています。

慈善活動を当たり前に行っている有名人の評価が上昇するのもそのためです。

これは人の心だけに限った話ではありません。

私達が普段認識できないエネルギー領域において、利他精神の持ち主に対して有利な方向にエネルギーは働きます。

いわゆる物理学でいう「エネルギー保存の法則」は、このことにも当てはまります。

他者に対して使ったエネルギーは、結果として自分に戻ってくるということです。

心理学では「返報性の原理(お返しの法則)」と表現されていますね。

長くなりましたが、まとめると

【自己実現のためには利他精神!】

ということでした。

RENKOの気功は、

・利他精神を養うためのメソッド
・それをどれくらい養えたか確認するためのメソッド

という側面があります。
これらは、RENKO式の自らと向き合う練功と対人稽古に内包されています。

日々是練功。