こんにちは!
RENKO代表の浜島です。
AQSメソッドはコミュニケーションスキルを上げるための技法でもあります。
それは対人稽古で鍛えられます。
入門者のためには「合気上げ」という対人稽古を行っています。
武術的に行う「合気上げ」は、体の構造や力の方向性に対しての反応などを利用して、力学的に押さえている相手を持ち上げます。
AQSの「合気上げ」では、武術的には「下手くそ」なやり方で行います。
分かりやすくいうと、「それじゃ上がるわけないよ」という状態で上げます。
なぜなら、力でなくて気の作用で上げることを求めているからです。
うまくいくと、大した力を使わずに軽く上げられます。
ちなみに、これをさも凄いことのように喧伝してる方もいるようですが、コツさえ分かれば誰でも即座にできることです。
(もちろん、技術の精度の良し悪しの差は、熟練者と素人では雲泥の差がでます)
私が指導した中で、一日目でこれがまともに出来なかった人は、100人中2人だけです。
できなかった人の共通点は、固定観念が強すぎることですね。
ようするに知った気になりがちな人ということです。
とにかく、実例を見てみましょう。
(左の人は入会1年半位、右の人は2ヶ月位のメンバーです)
さて、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?
答えは簡単ですd(^_^)
相手が協力しているからです。
「え?トリックってこと?ズルじゃん!」
とか思った大間違い!
相手は真剣に押さえています。
ではどういうことか?
正確に状況を説明すると、相手の意識は真剣に押さえているんですが、体の方が上がるための協力をしてしまっているということです。
わかりにくいですかね?
例えばちょっと前に流行った「人をダメにするソファ」というのがあるのをご存知でしょうか?
あまりにも快適な座り心地で離れたくなくなってしまうというやつです。
これは
体が快適信号を出す → 意識が快適さを失いたくないと思う
ではありません。
体が快適信号を出す → 体は快適さを持続させる措置を取る → 体は力が入りくい状態になる → その体の状態と快適信号とが合わさって、離れたくないという意識になる
もちろん、この限りではありませんが、こう理解するとわかりやすいかとd(^_^)
そして、この「離れたくない」という状態であったとしても、超大好物のおやつを早い者勝ちで食べていいよと言われたら、即座に「飛び起きる」という状態に変化するのも想像できるのではないでしょうか?
この変化は危険に直面した時にも同様のことが起こりますが、これらの違いに関しては別の機会に記します。
ようするにですよ、「人間の体は快適な情報を受け入れるようにできている」ということです。
つまり、相手に「上がると超気持ちいいよ!」という情報が伝えられれば、相手の体は上がる協力をしてくれるということです。
おわかりでしょうか?
気(正確には気の燃焼波長)で情報を伝えられるということです。
となりの人がイライラしていると、こっちもやな気分になるってありますよね?
逆にとなりの人が凄く穏やかで幸せな感じだと、こっちも幸せな気分になるってのもありますよね?
これが「気」で情報が伝わっているということです。
「AQSメソッドはコミュニケーションスキルを上げるための技法だ!」というのもご理解いただけるのではないでしょうか?
それではまた!