光あるところに影があり、表があれば裏がある。

陰陽とは、古代中国における宇宙法則の根源を表す思想です。
互いに対立する概念を陰陽と解釈するわけです。

世の中には「善と悪」とかいう対立概念がありますね。

しかし、何が善で何が悪なのかって誰が決めたのよ?!ってことです。

言うまでもなく人です。

つまり、それぞれの立場において都合の良いことを「善」といい、都合の悪いことを「悪」といっています。

私達は宇宙を構成する一つの要素です。

もし善悪を判断するならば、宇宙のルールに則っているかどうかということでしょう。

では宇宙のルールとはなんぞや?

そんなことは宇宙に聞いて下さい。

私なりの答えはありますが、所詮それも私の主観ですので。

いずれにせよですよ、世の風潮に流されて、皆が良いと言ってるから善で、皆がダメと言ってるから悪だというような「手を抜いた考え方」は危険ですね。

善悪を判断するのがダメなのではなく、今の自分自身が認識できる範囲で考え判断してくださいってことです。

しかし、それはあくまで「今の自分の認識」ということを忘れないで下さい。

日々人の認識は変化していくので、それとともに判断もかわります。

人は安定を求めるので物事を固定的に捉えがちですが、世界は常に流動し移り変わっています。

移り変わっている事こそが、安定しているということです。

コマは回ってないと倒れるように、自転車は走ってないと倒れてしまうように。

物事をなすには確信を持って挑む必要があります。

確信とは、今現在の自分が疑えることを全て晴らした状態をいいます。

決して「絶対こうなんだ!」と思い込むことではありません。

それは「確信」ではなく「盲信」といいます。

常に世界は移り変わるので、次の瞬間には確信が揺らぐことがあって当然です。

それは疑うべきことが見えたということなので、その新たな疑念を晴らしていけば良いだけです。

そうすれば、さらに確信は強くなります。

これをもってして「信の徳」といいます。

「信の徳」とは、五徳の一つです。

五徳を納めることは、開眼(盲点・スコトーマをなくす)のために必要なことですよ。