今回は、乾電池と豆電球のつなぎ方を、並列にしたときと直列にしたときの話です。

並列とか直列ってわかりますかね?

電池が2個以上ある場合

・それぞれの電池のプラスを豆電球の同じ入り口につないで出口をマイナスにつなぐのが並列
・一つの電池のプラスをもう一つの電池のマイナスにつないで一直線になるように豆電球とつなぐのが直列

です。
簡単に言うと、並列だとエネルギー容量が増えて、直列だと豆電球の発光が強くなるという感じです。

小学生の時にこの実験をしたのを今でも鮮明に覚えています。
というのも、電池と豆電球が配られて実験をしていたわけですが、直列だと明るくなるということが面白くて、周りの友達に電池を借りて6個位まとめて直列にしたら、ピカっと強烈に光った途端に電球が切れてしまったんです(^^;)
先生には勝手なことをするんじゃない!とか怒られましたが、この実験は非常に印象に残りました!

さて、この状況を人に当てはめてみましょう。

電池は細胞に蓄えられたエネルギー(気)で、豆電球はエネルギーで代謝をする細胞と理解して下さい。
練功は気を増やすことが重要な目的の一つとなります。
なぜなら、エネルギーが多いと、疲れや病気知らずで長時間活動できるからです。
これは電池を並列つなぎしたのと同じ解釈です。

では直列つなぎではどうなるでしょうか?
蓄えたエネルギーを一気に使うことを意味するので、活動力を強烈に上げることができるようになります。
しかし、ここで大きな問題が2つ出てきます。

1つ目は、エネルギー消費が激しくなるために、エネルギー枯渇が早くなってしまうという問題です。
この状態になると、スイッチが入ると物凄い成果を出すことができるのですが、その後はグッタリしてしまうとか寝込んでしまうとか酷い風邪をひいてしまうなどが起こりやすくなります。

この問題に対しては、練功でエネルギー量を充実させていけば対処可能です。

2つ目は、エネルギーの代謝が強力になりすぎて、器である細胞が耐えられずに暴走を起こすという問題です。
暴走してしまうと、ちょっとした刺激で過剰に反応するようになってしまったりするので、精神面では感情が乱れやすくなったり、身体面ではアレルギー反応が強くなったりなどが起こりやすくなります。
これは私が実験でやらかした電圧が高くなりすぎて豆電球が一瞬で切れてしまった状況と同様ですね。

この問題は少々厄介で、練功だけでの対処は困難です。
エネルギー代謝のコントロールと器の強化が必要なので、その状況に熟練した指導者に付いていないと脱することは難しいです。
ただ、エネルギーの代謝の暴走は、普通に練功しているだけでは起こりません。
概して自己流で色々な技を試すような場合に発生することです。

要するに「無理はしないように!」ということですねd(^_^)