呼吸とは、言わずと知れた換気機能です。

RENKOでの基本呼吸法は順腹式で行います。
いわゆる、お尻を締めながら下っ腹からへこまして息を吐くというやつです。

余談ですが、赤ちゃんの呼吸を見てみると、お腹をペコペコしながら息をしてるのが見て取れます。
年令を重ねるごとに胸式呼吸がつかわれるようになって、かなりの老齢になると喉のあたりで息をするようになったりします。
そして、最後には息が口から出て行ってしまう…
つまり、息を引き取るということ。

こんな概念もあって、気功では赤ちゃんのように健康で元気にいられるように腹式呼吸をやるわけなんですね。

この腹式呼吸、換気機能も大事ですが他にも大事なことがあります。
その大事なことを列挙してみます。

・腹部マッサージ(※1)による内臓の活性化とそれによる血流促進
・腹部マッサージによるポンプ機能(※2)で血流促進
・内臓の活性化による消化機能促進とホルモンバランスの整調
・血流促進により心臓の負担軽減
・横隔膜による呼吸のため肺による心臓圧迫の軽減

(※1)お腹をへこますことで六腑と肝腎脾が、圧迫によりマッサージされます。
(※2)圧迫により内臓に集まっている大量の血液が押し出されるという意味です。

なんか健康に良さそうだというのは、ご理解いただけたのではないかと思います。

さらにいうならば、呼吸は自律神経で制御されてますから無意識でも勝手に行われています。
それと同時に意識でもコントロールして行うことができますね。

つまり、意識と無意識の両方でコントロールできるために、意識と無意識の架け橋となる役割も持っています。

なので、普段認識していないような体の機能を利用する気功においては、呼吸が単なる換気機能を担っているだけでなく、非常に重要な役割があると考えられているんですね。