今回はAQSメソッド理論の「気の量を増やす3原則」について。

気は人が活動するために使われているエネルギーです。
なので、一定量がないと活動できなくなってしまいます。

一定量を保てなくなると気の減少を防ぐために省エネモードに入ります。
これは代謝を落とすという意味です。

例えば、雪山で遭難して食料がなくなると、手足などの末端から壊死していきますよね。
これはエネルギーの消耗を少しでも減らすために、生命活動の重要さからみた優先順位の低いところにエネルギーが消費されないようにした結果です。

またフリーダイビングなどでも類似の状況が起こります。
高水圧かつ呼吸によるエネルギー摂取が絶たれた過酷な状況になると、ほとんどの血液が脳と臓器だけにまわされるようになります。
もちろんトレーニングを積んでない人が突然そうなることはないですが、これも生命活動の重要さからみた優先順位の低いところにエネルギーが消費されないようにした結果です。

いまさら言うまでもないことですが、あらゆる活動は細胞の代謝の結果と言えます。
そのため、可能であるならば生き物は、代謝が高いほうが望ましいです。

その代謝を十分に行うためには「気の量」が大事であることはご理解いただけたでしょうか。

では「量を増やす3原則」の解説に入ります。

◎量を増やす3原則は、お金で考えるとわかりやすいと思います。

お金を増やすためには、

(1)稼いで = 何かしらの仕事をして外からお金を稼いできて、
(2)増やして = 投資などの運用をして増やして、
(3)漏らさない(減らさない) = 無駄遣いはしないようにする

当たり前のことですよね?

さて、これを気功でいうならば

(1)稼いで = 食事や呼吸、想像上のエネルギーを摂取する。

飲食から得られるエネルギーを水穀の気といいますが、やはり食べるものにも気を配ったほうが良いですね。
まあ、飲食についてはAQSの本分ではないので省略します。
そこら辺を知りたい方は「マクロビオティック、アーユルヴェーダ、食養生、個体服気法・液体服気法」とかでググってみるといいかと。

次に呼吸。
言わずと知れた換気機能ですね。
やはり、大自然の空気が澄んだところで行いたいですね。
気功での呼吸は換気だけのものではないのですが、一応ここでは換気機能ということで。

そして、想像上のエネルギー(?)の摂取。
これは我らの通常の認識では捉えられないエネルギーのことです。
存在すると仮定して体内に取り込むように試みると、心身に充実感がみなぎるという結果が得られるために、「何か未知のエネルギーがあるんだ」って捉えられたわけです。
え?胡散臭い?
いやだって、酸素とか二酸化炭素だって、知識としては知っているけど、認識はできないでしょ?

まあ、私が認識している範囲で言うならば「波動」です。
あらゆるものに波動があって、波長の強弱や高低、方向、影響範囲などがあり、現実には複雑に絡み合って存在しています。
この波動はあらゆる生き物に影響を与えます。
生き物も当然波動を出しています。

ここで人間の凄いところ。
人間はかなり複雑に波動のコントロールができるんです。
これが気功治療とかヒーリングのベースになるわけです。

(2)増やして = エネルギーを体内で循環させることで、エネルギーを増加(強化)する。

気が燃焼することで代謝が行われるわけですが、代謝が行われると気は体内を循環します。
循環が起こると圧力が高まり、気の密度が高くなります。
密度が高いということは、量あたりの燃焼力が高いということです。
ストックできる気の量は、人間の身体という気の器によります。
気の密度が上がれば、同じ量を保持するのであっても事実上の量が増えることを意味します。

循環させるためには、三要素に気をつけながらゆったりと動いてあげるのが効果的です。
気は基本的に血液に乗って循環するので、軽い運動をするだけでも効果があります。
慣れてくれば、意念(イメージ)だけでコントロールすることも可能です。

(3)漏らさない = 必要のない心身の活動を行わないようにする。

これは簡単にいえば省エネということです。
しかし、単に省エネになってしまうと代謝が落ちて循環が鈍くなるので逆効果です。

ではどうするかといえば、過剰(無駄)な心身の活動をしないということです。

身体であれば、激しすぎる運動は控えるとか、内臓に負担をかけないようにするとかです。

心であれば、あれこれ思い悩まないとか、考え過ぎないとかですかね。

どちらにも共通して言えるのは、しっかりと休息をとり、バランスの良い食事をとり、軽い運動をすることです。

そんなの当たり前?

そうです。
その当たり前のことを当たり前にやれば良いということです。

一番の省エネの敵は「ストレス」です。
なぜならば、ストレスを受けるとそれに対抗するために、膨大な気を消費してしまうからです。

ストレスが多いときって、やたらと食欲がでたりしますよね?
これはカラダがエネルギーの枯渇を恐れた反応として空腹感をメッセージとして出すためです。
しかし、残念なことに食事でエネルギーを摂取するのは効率が悪いので、エネルギーの余剰がでて太っちゃったりするんですね。

まあ、そこらへんの話は樹会をあらためます。

色々と原則などと理屈をかいていますが、カラダは既に答えを持っています。
いつでもカラダはそれを「快適さ」というメッセージで教えてくれるんです。

なので、是非カラダに快適な状況を作ってあげてくださいねd(^_^)