確信と謙虚さのバランスがとれた心。
信と智の徳の調和。
どちらも自己実現には欠かせませんね。
物事を成し遂げるには、気持ちがブレることなく前進するのは当たり前ですし、また固執することなく状況に応じて自由に軌道修正できることも大事ですよね。
これらを体現できる状態を、信と智の徳の調和といっているわけです。
自己実現を可能にする自分自身を作るために大事な徳がもう一つあります。
それが【仁の徳】です。
状況の変化に一喜一憂せず、穏やかさを保ち続ける心。
信と智の徳は、仁の徳という基盤の上に成り立ちます。
仁の徳の乱れは、信と智の乱れをも生みだします。
物事を淡々と遂行していくには、何事にも乱れることのない穏やかな心が必要ですよ。
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それは、慈愛の精神。
穏やかで凪いだ海のような心。
何事にも乱れることなく穏やさを保つ。
私利を貪るは仁者から程遠い。
仁者は人の利するを好む。
我見は自らの心を縛り悪感情の温床となる。
要求のない所に不満は生まれず。
利己の愛は、人を焼き自らも焼く。
無私の愛は、人を癒やし自らも癒やす。
自他の境界を超えて喜びを見出すことが仁に至る道