RENKOでいう“気”というのは、生命活動で発生している“波”のことです。
この“波”には様々な情報を含まれていて、誰でも無意識レベルでこれを知覚しています。

もちろん、感度の高い人でなければ、“波”を認識することはできません。
また、認識できたとしても、どのような情報が含まれているのかまで認識できる人はほとんどいません。

これが認識できるようになったら、どれだけ生きやすくなるでしょうか?

・武術やスポーツなどの場面では、相手の意図を読み取ることに繋がりますし
・施術を行う場面では、相手の状態を読み取ることに繋がりますし
・通常のコミュニケーション場面では、相手の気持ちや意図を汲み取ることに繋がります

相手の情報を認識して、そこに対して応じることができれば、望ましい状況を作ることは容易くなります。

さて、“波”とそれに含まれる情報の認識をブロックしているのは何でしょうか?

本人の“価値観”や“自我”とか言われる部分です。

そのブロックを外すためには、その囚われの外側にこそ価値ある情報が無限に広がっていることに気づいてもらう必要があります。
そのため、RENKOの稽古では、本人の意思では制御できない状態を体感してもらっています。
そのための一手段として行なっているのが、倒したりとか飛ばしたりなどの対人稽古です。

なので、稽古で重要なことは、“価値観”や“自我”への囚われから解放されることです。
そして、その先にある恩恵を、余すことなく享受することこそ一番大事なのです。