思考が現実化するとかイメージは具現化するという考えがありますね。
しかし、それには前提条件がついてきます。
「潜在意識レベルで確信していること」
潜在意識レベルという時点で、すでに思考やイメージの源となる領域です。
通常は、潜在意識に端を発し、思考やイメージが形成されます。
もちろん、思考やイメージによって、潜在意識を書き換えることは可能です。
そのために「確信」が必要となのです。
しかし、その「確信」が難物です。
この「確信」というのは、無理やり信じこむことではありません。
単に疑いを捨てて信じこむのは「盲信」といって、思考が麻痺している状態です。
「確信」とは、今の自分が疑えることを疑い尽くして、それらを全て晴らした状態をいいます。
つまり、思考し尽くせ!ということです。
それでも油断は禁物。
その「確信」は、現時点でのということを忘れてはいけません。
現時点の認識力で疑い尽くしただけなので、認識力が上昇したときには新たな疑いが生まれることは当然のことです。
そうしたら、またそれを晴らしていく。
このようにして、移り変わる不安定な状況を受け入れながら「確信」という軸を保ちつづけることが大事だということですね。
これを武術では「居着かない」といいます。
武術の智慧は、自己実現力を発揮することにも活かされるわけですね。