クラス後の「質疑応答時間」として、良くお酒を飲んだりします。
ええ、あくまで「質疑応答時間」ですから、お酒はオマケという説の方が有力です。
そんなある時、生徒がグラスのワインに手をかざしてるのを目にしました。
何をしているのか聞いたところ、ワインの味を変えているとのこと。
私は基本的に味にこだわらないので、味にアプローチをするという発想がなかったのですが、私もやってみることにしました。
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ちょっと小話。
「ワインは保存状態や経年で味が変わる」ということは、良く知られていることです。
人と同様にワインも、内外の情報交流によって変化が起こります。
保存されているときの環境情報(気温、湿度、樽の波長、外気との接触状況、揺らぎなど)を常時受け取り、それに対しての反応として変化が起こるわけです。
良好な環境で保存されていれば、品質の高いワインになるということですね。
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さて、話戻って結果はどうなったかというと、高級ワインのように熟成された味になりました。
生徒のアプローチしたワインと私のとを飲み比べてみたところ、それぞれの味は全く異なっていました。
理由は単純で、ワインに当てた波長が異なっているからです。
この波長というのはワインにとっての環境情報となりますから、発する波長によっては美味しくも不味くもなります。
つまり、ポイントとなるのは、どのような波長を発するかということです。
この味を変えるアプローチは、ワインそのものの味を変えているので、誰が飲んでも変化がわかります。
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これ以外にも味を変えるアプローチがあります。
それは経験したことのある味と対象となるものとをつなげるという方法です。
これは催眠術で、水をオレンジジュースにするとか、酸っぱいレモンを甘い桃にするというのがありますが、それと同じです。
対象物を摂取した時に、経験したことのある味を呼び出すという方法なので、他の人が飲んでも味は変わりません。
AQSメソッドでこれを行う場合は、ワインの波長を捉えて、相手の経験のある味を呼び出して、それとつなげるという作業を行います。
簡単に言うと、相手の持つ反応プログラムを書き換えるということです。
この時は、生徒が今まで飲んだ中で一番美味しいと思うワインの味と目の前のワインとをつなげました。
結果、安いワインが超高級ワインに早変わりしたというわけです。
この技術の難易度は高いですが、AQSメソッドを応用すれば、こんな風に楽しむこともできるんですね。